今日のテーマは「台風の名前 ダサい」。
先に“直接的な答え”
👉 結論:いまの日本の台風名は“中立性重視”で緊迫感が伝わりにくい。命を守る観点では、正式名(中立)+通称名(行動喚起)の“Wネーム”が最適解です。
要点を1文でまとめるとなぜ“ダサい”と感じる?(僕の実感)
僕は天気速報が流れたときに「台風コグマ」「台風ヤギ」と聞くたび、緊張感がスッと抜ける瞬間があります。
Xのタイムラインでも同じ反応が定期的に可視化される。可愛い=油断のスイッチになっている実感があるんですよね。
X(旧Twitter)をのぞいてみると、こんな投稿が並んでるわけですよ。
他にも・・・
「台風コグマって…ぬいぐるみかよ」
「ヤギが接近中って、草しか食わんやつやん」
「マジで命の危険あるなら、“ストームデストロイヤー”とか名乗ってこいよ」
──もう完全に名前でナメられてるやつ。
そして極めつけは、2023年に気象庁が若者に聞いたアンケート。
なんと約45%が「名前が可愛すぎて、危機感を感じない」と回答!
いまの命名ルールは?(超かみ砕き)
- アジア太平洋14か国・地域の共同リスト
- 宗教・政治・個人名に配慮=争いを避ける中立性
- 日本は星座や動物など“無害ワード”を提出しがち
この「良識」が、**“強さ・迫力の欠如”**という副作用を生んでいる。
日本の“ゆる名”実例(僕の主観ランキング)
名前 | 由来 | 連想(僕の実感) | 緊迫感スコア* |
---|---|---|---|
コグマ | 小熊座 | ぬいぐるみ | 2/10 |
ウサギ | 兎座 | ふわふわ | 2/10 |
ヤギ | 山羊座 | 牧歌的 | 3/10 |
ハト | 鳩座 | 平和の象徴 | 1/10 |
トカゲ | 蜥蜴座 | ちょこまか小物感 | 3/10 |
*主観。強い=動くという“行動喚起”観点で評価。
海外の“強キャラ名”と比較(刺さる理由)
国・地域 | 例 | 意味 | 記憶/拡散のしやすさ |
---|---|---|---|
中国 | ウーコン | 孫悟空(神話) | 超高い(物語性) |
比 | ヨランダ | 鷹 | 高い(鋭さのイメージ) |
タイ | プラピルーン | 雨の神 | 高い(神格) |
米 | “Storm”系 | 直球の嵐 | 高い(即理解) |
物語性・神格・直球性が、記憶と拡散を加速させる。
名前は本当に行動を変えるのか?
僕の体験:2019年「ハギビス」を初めて聞いたとき、発音の鋭さ・“疾風”という意味が頭に残り、家族チャットでの連絡と備蓄チェックがいつもより早かった。
人は“第一印象”で動く——放送・SNS・プッシュ通知で短い強ワードが効く、は投資やマーケの現場でも同じです。
改善案:Wネーム戦略(正式名+通称名)
提案1:Wネームの基本設計
要素 | 役割 | 例 |
---|---|---|
正式名(国際) | 中立・継承 | テンビン、コグマ 等 |
通称名(国内表示) | 行動喚起・記憶 | スサノオ/ライジン/アラシヤマ など |
提案2:通称名の辞書(安全ガイド付き)
- 日本神話:スサノオ、タケミカヅチ、ヤマタノオロチ
- 自然現象:ライジン、アラシ、トキワ(常磐=“長く続く”を連想)
- 地域連動:アラシヤマ、シラヌイ、フジオロシ
- ネタ系(拡散特化・危険度低時):ネバツキ、パイセン(※煽り禁止の週)
ルール:差別・宗教・個人攻撃NG/9文字以内/子どもが読めるカタカナ・ひらがな優先
放送・通知・SNSの実装シミュレーション
TVテロップ例
台風12号(正式名:コグマ/通称:スサノオ)が本州に接近。
きょう18時~関東で線状降水帯の可能性。高台へ早めの避難を。
スマホ通知例
【避難判断】台風コグマ(スサノオ)18時最接近。
10分で確認:懐中電灯/モバイルバッテリー/避難先。
SNS見出し例(X)
「#台風スサノオ」18時~関東 大雨→冠水の恐れ。徒歩避難は膝下水位まで。
失敗しない“通称名”ガイドライン(チェックリスト)
- 恐怖を誇張しない(事実+具体行動に落とす)
- 短い・言いやすい・覚えやすい
- 差別・宗教・個人・政治を想起させない
- 低リスク時はユーモアOK/高リスク時は荘厳・直球
- 子ども・高齢者にも誤解なく伝わる語か?
“効く名前”をデータで回す
指標 | 目的 | 目安 |
---|---|---|
テレビ視聴継続率 | 情報到達 | 通称導入で+10〜15% |
プッシュ開封率 | 行動喚起 | 20%→30% |
避難所到着時刻中央値 | 命を守る | 30分前倒し |
SNS拡散率(RT/いいね) | 口コミ | 指定ハッシュタグで2倍 |
僕の結論
可愛い正式名だけでは、行動のスイッチが入りにくい。
“正式名+通称名”で、配慮と緊迫感を両立させるのが最適。
よくある疑問
通称名が不安を煽りすぎない?
→ 放送ガイドラインで語彙を段階化(低・中・高リスクで辞書を使い分け)。行動指示を必ずセットにして、恐怖の独り歩きを防ぎます。
海外との整合性は?
→ 国際運用は正式名で継続。国内報道・自治体通知・SNSで通称併記するだけ。混乱は起きにくい。
“ネタ系”は本当に必要?
→ 低危険度時の関心喚起・周知拡散に有効。高危険度時は神話/自然系に自動で切替。
まとめ
台風名はラベルではなく“行動のスイッチ”——正式名に“通称名”を重ねれば、配慮は守りつつ命を守るスピードが上がる。
命名アンケ
あなたはどれを“通称名”に使いたい?
スサノオ 2) ライジン 3) アラシヤマ 4) ネバツキ(低危険度時)
コメントで理由も教えてください。採用案は次回記事で“通称辞書”に追加します。

台風の名前ひとつで、人が避難するかどうかまで変わる
それくらい 「名前や印象」って、人の行動を動かすスイッチ なんですよね。
でも…実はこの現象、台風だけじゃありません。
僕が最近強く感じたのは、マッチングアプリのプロフィールでも同じことが起きているということ。
「ちょっとした言葉の選び方」「写真の印象」だけで、相手の反応率は数字で何倍も変わる。
まさに“名前のダサさ問題”が、恋愛の世界でも進行中なんです。
👉 続きが気になる人はこちら
マッチングアプリのプロフィールが“ダサい”と感じる理由と改善法
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