【INZMはダサい?】Number_iが叩かれる理由と、本当の評価を音楽的に分析してみた

カルチャー

こんにちは、違和感ハンターです。
今回はSNSで話題沸騰中のNumber_iの最新曲、**「INZM」**について。

X(旧Twitter)などでは、こんな声が飛び交っています。

「サビがダサい」
「キンプリ時代の方が良かった」
「岸くんの声、変じゃない?」
「これが脱退してまでやりたかったこと?」

──正直、賛否が真っ二つです。
でも、実際にフルで聴いた人の多くは「全然印象が違う」と感じています。

この記事では、「INZM」がダサいと言われる理由と、
本質的に“カッコいい”と評価される理由を、音楽的・文化的に整理していきます。


結論:「INZM」はダサくない。むしろ“時代の半歩先”を走っている

まず結論から。
INZMはダサくありません。

むしろ、“アイドルらしさを壊して新しい形を作ろうとしている挑戦的な楽曲”です。
誤解されているのは、その断片的な聴かれ方にあります。

SNS上で「ダサい」と言われているのは、
ほとんどがMステなどの切り抜き動画のサビ部分です。

🎧 フルで聴くと「構成・緩急・音遊びのセンス」が圧倒的に違う。

つまり、“文脈を切った部分だけ”が一人歩きして「ダサい」と誤解されているのです。


「INZMがダサい」と言われる3つの理由

理由①:サビの“ズマァ”が独特すぎる

SNSで一番話題になったのが、サビの「ズマァ」というフレーズ。
確かに、単体で切り取るとインパクトが強すぎます。

でも音楽的には、
ラップのアクセント(アタック)とビートに合わせた音的表現なんです。

ラップやヒップホップ文化では、
言葉よりも“音としての響き”を優先する表現は普通。
海外アーティストでも“意味のない音”でグルーヴを作る手法は多く使われています。

👉 つまり、「ズマァ」は意味ではなく“リズムの一部”。


理由②:歌詞が活字化されて違和感を生む

Mステなどでは字幕付きで放送されるため、
「カップ麺」「ズマァ」「3」などのワードが文字として視聴者の目に飛び込む

この“活字化のズレ”が、ダサい印象を作っている要因です。

実際、音として聴けば違和感がない部分も、
文字として見ると「何これ?」となりやすい。

🎵 音楽は“耳”で楽しむもの。
文字で切り取ると違和感が増すのは当然なんです。


理由③:キンプリ時代とのギャップが大きすぎる

King & Prince時代の岸・平野・神宮寺を知っている人ほど、
「あの爽やか路線」からの反動に驚いたはずです。

INZMはその固定観念をぶち壊す、ラップ×ロック×ストリートの実験的楽曲。
だからこそ、
「これがやりたかったの?」という違和感を持たれやすい。

しかし裏を返せば──
“自分たちの音楽を貫く覚悟”が伝わる楽曲でもあります。


音楽的にはむしろ「攻めててカッコいい」

① 岸優太の変幻自在ラップが新境地

キンプリ時代の綺麗なボーカルを封印し、
“声そのものを楽器として使う”トリッキーなラップに挑戦。

ボイストレーナー・カンジ氏もYouTubeで絶賛しています。

「GOATでは岸くんのパートが一番カッコいい」
「あの高音ラップは音楽的にも技術的にも難しい」

岸のラップは単なる“歌詞”ではなく、音としての効果音
耳の肥えた音楽ファンが惹かれるのは、まさにこの部分です。


② 曲構成の緩急と完成度が高い

INZMは最初から最後までノリっぱなしではありません。

  • 序盤:攻撃的なビートでテンションを上げる
  • 中盤:一旦テンポを落とし、静から動へ
  • 終盤:高速ラップとシャウトで一気に爆発

緩急のつけ方が非常に巧みで、
聴き終えた後に“ライブ感”が残る構成になっています。


③ 歌詞の「3」と「カップ麺」にも意味がある

SNSで「なんでカップ麺?」と話題になりましたが、
あれは実は“3”という数字の言葉遊び。
3分で出来る→リズムの“3”にかけたメタファーです。

Number_iの“3人組”とも掛け合わせており、
遊び心あるワードチョイスなんですね。


「INZM」は“ライト層”と“音楽ファン”の評価が真逆

SNS上では「ダサい」と言う声が多い一方、
音楽好き・制作サイドからはこんな意見が多く見られます。

「音として聴くとかなり完成度が高い」
「J-POPの枠を壊してて面白い」
「岸くんの声がもう“楽器”」

つまり、
ライトリスナー=歌詞重視/コアリスナー=音重視
という構図が見えてきます。


批判されるのは人気の証拠

“ダサい”と言われるのは、むしろ注目されている証拠。
過去の人気アーティストを見ても、
必ずアンチと賛美が共存していました。

「ダサいけどカッコいい」──それが本物の“時代性”。

Number_iは、今まさにそのフェーズにいます。
切り抜き文化が生む誤解も含めて、彼らの音楽は新時代の実験場になっています。


まとめ:「INZM」は“ダサい”ではなく“革新的”

最後にまとめます。

評価軸結論
SNSの切り抜きダサく見える
フルで聴くカッコよく感じる
音楽的完成度高い(構成・緩急・技術◎)
歌詞の意図音遊び・メタファー・数字の意味あり
総評“挑戦的な良曲”

つまり、INZMは聴き方次第で印象が180度変わる曲なんです。

🎤 「ダサい」と言われるうちはまだ“注目されている証拠”。
Number_iは、まさにそれを楽しんでいるように見えます。

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