こんにちは、違和感ハンターです。
先に言うと、ミッレフォッリエは「万人向けではないけど、ミニマル志向には刺さる」財布です。独特の見た目やエイジングを“劣化”と捉える人には合いませんが、育てる楽しさを知る人には長く相棒になります。
エムピウ ミッレフォッリエはダサいのか
周りと被るのが不安、形が変わってて使いにくそう。よく聞く悩みです。実際は、設計の理屈が通った道具。ギボシ留めや横開きは所作が整い、会計が速い。流行りで持つより、価値観で選ぶタイプの財布です。
ダサいと言われる三つの理由
デザインが独特
一般的な二つ折りと違い、横開きとギボシが目立つ。見慣れるまで違和感が先行しがち。
経年変化の色ムラ
明るい色ほど濃淡が出る。ムラを味と見るか汚れと見るかで評価が真逆になります。
慣れが必要
お札の押し込みやカードのスライドにコツあり。最初の三日でつまずく人が多い。
一年以上使って実感したこと
僕はカード12枚、現金は少量。レシートは日に一度まとめて処理。最初の一週間でギボシが指に馴染み、三週間で会計が体で覚えられました。ローズは3ヶ月で赤みが深まり、9ヶ月でワインレッドに。友人に「その色、育ったね」と言われたのは二度。厚みはあるけれど、ポケット運用で不便は少ない。レシートを溜め込んだ日のみ、ギボシが閉まりにくくなりました。
似合う人と合わない人
似合う人
持ち物を最小限にしたい人。素材の変化を楽しめる人。小さな所作に美意識がある人。
合わない人
カードも領収書も多い人。新品の均一さを保ちたい人。目立つギミックが苦手な人。
ダサく見せない選び方と色
初めてはタバコやグリージョが無難。服の色を邪魔しないうえに、ツヤが増しても上品。変化を楽しみたいならローズ。明るい出発点から深い赤茶へ移ろう過程が格別です。三回色を迷って二回失敗した僕は、四回目でグリージョに落ち着きました。
使い勝手を上げる小さな工夫
レシートは分ける
財布ではなく透明ポケットへ。これだけで厚み問題の七割が解決。
お札は指の腹で押し込む
深く入れてから閉じると、ギボシが一発で決まる。支払いが体感で三割速くなります。
要するに
ミッレフォッリエは“育てる前提の道具”。ダサいかどうかは、変化を楽しむ感性と持ち方で決まります。
最初の一本はタバコかグリージョ。カードは15枚以内、レシートは別管理。この三つで失敗は激減します。


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